こんにちは。鳥山です。
今日は昨今話題になっている「大学入試」について、ご紹介したいと思います。
2020年1月現在、2020年度から始まる「共通テスト」で民間英語試験の活用が予定されていましたが、先送りとなり話題を集めています。
ただ、そもそも「共通テスト」とは何か?30年続いてきたセンター試験との違いは何なのか?その点を解説していきたいと思います。
共通テストって何だ?
共通テスト≒センター入試
大学入学共通テストは従来のセンター試験の「後継」です。
初回は2021年1月に実施予定であり、こちらもセンター試験と同様です。
内容についてもセンター試験を踏襲している部分が多く、ほぼイコールと言って良いでしょう。
では、何が違う?
ほぼイコールと言っても、入試改革の一貫の中で内容や問題作成の方向が刷新されている部分もあります。
根底にあるのは大学入学段階で求められる「思考力・判断力・表現力」のより重視となり、従来の「知識・技能」だけではグローバル化された社会に対応できないという思いでしょう。
※河合塾「Kei-Net」より引用。
具体的な変化は以下
①国語と数学で記述式を導入
②英語筆記がリスニングと同配点に
③段階評価が追加(利用用途は決まっておらず)
①国語と数学で記述式を導入
従来のセンター試験は全て「マークシート形式」となっており、選択肢をシート上で塗りつぶしての回答となっています。共通テストではコレに加え、記述問題がプラスされて出題されます。
■国語の記述式ポイント
- マークシート形式とは別に大問を出題
- 大問は小問3問で構成(80字~120字の記述式を含む)
- 試験時間は全体で100分(センター試験より+20分)
- 評価は5段階別(マークシートとは違い、点数をつけるわけではない)
■数学の記述式ポイント
- マークシート形式と混ぜて出題
- 数学Ⅰの範囲で出題、小問3問
- 試験時間は全体で70分(センター試験より+10分)
②英語筆記がリスニングと同配点に
従来のセンター試験では「筆記:200点」「リスニング:50点」の計250点でしたが、共通テストでは「筆記(リーディングに改称):100点」「リスニング:100点」の計200点になります。
必然的にリスニングの重要性がこれまで以上に増すことになります。
③段階評価が追加(利用用途は決まっておらず)
従来のセンター試験の使い方としては、センター試験の得点で各大学への合否を行う「センター利用入試」と国立大が受験生に課している「1次試験」の2つの側面がありました。
1次試験についてもう少し解説すると、国公立大の大半が各大学が課す試験(=2次試験と呼ぶ)の前にセンター試験を1次試験と称し、国公立入学志望の受験生に受けさせます。
センター試験の得点結果が基準点に満たないと、そもそも2次試験に進むことが出来なかったり(いわゆる「足切り」)、センター試験と2次試験の合算点で最終的な合否を判定したりと、センター試験は国公立受験者にとっても大きな意味合いを持っています。
今回の共通テストでは上記の「試験得点」だけでなく、科目毎に9段階の「段階評価」が各大学に通達されるとのことです。
この「段階評価」は受験生全体から個人の評価を定めるものであり、試験得点=絶対評価とするなら段階評価=相対評価、といった形でしょうか。
この「段階評価」が大学側でどういった利用用途で用いられるかは正直明確に示唆されている訳ではありません。足切りのような出願基準に利用されたり、といった予測はありますが、現状そこまで神経質に考える必要はないでしょう。
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